トイレトレーニング(以下トイトレ)というと、こんなイメージはありませんか。
子どもがなかなかトイレに行きたがらない
おもらしの片づけが大変
順調にすすんでいたら、ある日おむつに逆戻り・・・
僕もトイトレには「大変」、「進まない」などのイメージがありました。
しかも、パパにとって女の子のトイレは未知の世界。
実際やりはじめると、確かに大変です。
でも、大切なのは「親が」トイトレのコツをつかむことだと思います。
この記事では、僕の体験をもとに親も子ども楽しめる「トイトレ」をご紹介します。
女の子のいる親で、楽しくトイトレをやりたい人はぜひ読んでみてください。
1.トイトレのコツはこれだ!
最初にズバリ、トイトレのコツをお教えします!
1 深追いしない
2 ひたすら盛り上げる
3 ごほうび式
この3つのコツはトイトレをするうえで、どのステップにも共通していえることです。
ステップに沿って1つずつ説明していきますので、少々お付き合いください。
ステップ1 おまる期(準備編)1歳10か月ごろ
まず、おまるを部屋に置いておまるに慣れさせます。
触ってみたり、またがってみたり、子どもに関心を持ってもらうところから。
僕もしれっと部屋に置いておいただけで、無理矢理またがらせたりはしませんでした。娘は気が向いた時に触ったりまたがってみたりするだけ。最初はおもちゃだと思っていたようです。
興味を示さない日があっても、深追いしません。
ステップ2 おまる期(脱衣所編)娘2歳0か月ごろ
おまるに慣れてきたら、毎日決まったタイミングでおまるに座らせます。
僕はお風呂の前に脱衣所でおまるに座らせていました。
お風呂に入るためにどうせ服を脱ぎますし、床が汚れてもリビングの床よりは掃除がしやすいからです。
ここでも、たとえおまるに見向きもしなくても深追いしません。「そっかー、今日は嫌なんだねー」とさらっと終わらせます。
でも、おまるにまたがれた日やおしっこがおまるでできた日は、少し驚いてから、めちゃくちゃほめてほめてほめまくります!
「えっ!?おまるに座れたの!?す、すごいー!」
「おしっこできたの!?本当に!?やったー」
「すごい!!お姉さんみたい~」などなど
僕があんまりリアクションをするので、娘も気分がよくなって得意げでした。
ステップ3 補助便座期 娘2歳3か月ごろ
2歳を過ぎた頃から、うちの娘は言葉数がかなり増えて会話が成立するようになりました。
「おしっこは?」と聞くと「行く」と言える時もありました。
おまるの時と同様に、朝起きた時、お風呂の前、寝る前など一日数回意図的にトイレに連れていきました。
便座の上に補助便座を置き、便器手前に踏み台を置きました。
娘が使う度にセットしたり、片づけたりするので面倒に感じますが、おまるを洗わなくてもよい分少し楽になると思います。
そしてここでも「無理強いしない」、「ひたすら盛り上げる」が大切です。
盛り上げるときはほめるだけでなく、子どもが楽しい気分になるようにします。
僕は、気分が乗らない娘にオリジナルのトイレソングを即興で作って歌って楽しくトイレに誘いました。ダンスしながらトイレまでの廊下を歩いたこともあります。
他人が見れば変な行動ですが、子どものためにピエロになるのも子育ての醍醐味ですよね!
ご褒美
そして、ここでコツ3のご褒美がいよいよ登場します。
トイレができたら、1つシールを貼れるというルールです。シールや台紙は100円ショップなどで簡単に手に入れられます。
うちでは、トイレに座れたら動物シール(おしっこが出なくてもOK)、おしっこできたらピカピカのシールを貼るようにしていました。トイレに来ればとりあえずシールが貼れるというルールなので、子どものモチベーション維持に効果的です。
トイトレ初期は、トイレに座ったもののおしっこが出ないことはよくあります。そこで何もご褒美がないと、「せっかくトイレに来たのに。トイレつまらない!」となってしまいます。なので、おしっこが出なかったとしても、トレイに来たことやおしっこに挑戦したことにご褒美があった方がいいと思います。
2.パパがトイトレにかかわるメリット
パパがトイトレにかかわるメリットはたくさんあります。
片づけの労力が半分ですむ
トイトレに失敗はつきものです。一度も失敗しない子はいません。
でも、親にとってトイトレがきつい理由の一つはおもらし対応です。一度おもらしをすれば
・子どもを着替えさせる
・濡れた床の拭き掃除
・洋服やカーペットの余洗いをして洗濯機をまわす、干す、元の位置に戻す
これだけやらなくてはなりません。すごく体力がいります。しかも時間もかかるので、その間誰かが子どもを見ていなくてはいけませんよね。
ママとパパが分担できたらおもらし対応が半分ですみます。パパが掃除と洗濯をしてくれたら、ママは子どもに着替えさせるだけですみます。
おもらし後の対応がラクになれば、トイトレもラクになります。
イライラしても交代できる
トイレに行って用を足すだけなのに、子どもはその最短距離をとることができません。例えば、
トイレに誘っても行かない。
トイレから出てこない。
トイレに行くといったのに、遊んでいて結局トイレに行かない。
こんなことは日常茶飯事で、トイレに行くだけで30分以上かかることもあります。
時間がなかったり、疲れていたりすれば、子どものペースに付き合うのもイライラしてしまいます。
でも、パパがイライラしてしまっても、ママにバトンタッチできる、
逆にママが怒ってしまっても、パパがフォローできるという体制だと親にも余裕が生まれます。
ママに娘が「イヤイヤ」をぶつけている時は、僕がそっとバトンタッチするようにしていました。子どもって不思議で、相手が変わると号泣していやがっていたことが、すんなりできてしまうこともあるんです。
外出時、男の子を男子トイレ(大人用)に連れていける
外出すると、多目的トイレがなく子どもを大人用トイレに連れて行かなくてはならない時があります。
そんな時は、男の子だったらパパが男性用トイレに連れて行けるとよいと思います。
ママの負担も減りますし、女性用トイレは混雑していることもあるので、パパがささっと連れていけると時間短縮になるときもありますよ。
3.おすすめトイトレグッズ
トイトレグッズっていろいろ売られていますが、自分の子どもにあったものはどれなのか、自分の家のトイレでも使えるのかなど、意外とわからないことが多いと思います。
僕が実際に使用してみた感想と一押しポイントと合わせてご紹介します。
おまる
おまるにはいろいろなタイプがありますが、僕のおススメは「補助便座一体型のおまる」です。
理由は、成長に合わせて使い方を変えられるので、1つ買えば長く使うことができるからです。
おすすめはCombiの「ベビーレーベル おまるでステップ」です。この商品は、最初はおまるとして使用し、その後補助便座として使います。
おすすめポイント!
中桶が白いので、おしっこが見えやすい。
娘が通う保育園でも、中身が見えやすく、子どもの教育にとても良い!とおすすめされました。
子どもは実際におしっこを見て、おしっこがどんなものか学ぶのだそうです。おむつでは自分のおしっこを見ることができませんので、この時子どもは初めておしっこを見ることになります。
色や量、自分の体からこれが出てきたんだということを娘は視覚的に認識します。
親としても、尿の色は子どもの健康を知るうえで重要なポイントですよね。
娘はおしっこの後、中をのぞきこんで確認し満足していました。
また、補助便座として使用するようになってからは、おまるの下の部分は踏み台になります。トイレで使用することもできますが高さが足りないので、洗面台で手を洗う時に使う踏み台として使っています。
その他、フタがついているので部屋でおまるとしている時も中に物が入る心配がない、便座カバーがついているのであたたかいなど、かゆいところに手が届く商品です。
デメリットとしては、重さが2.2kgと少し重いことです。ただ、その重さがあるからこそ踏み台として使う時はしっかりと安定してくれます。
踏み台
踏み台は、おまるから補助便座に進化した時に補助便座にまたがるために使用します。
選ぶ時は、高さが自分の家のトイレにあっているかを注意しましょう。丁度よい高さの踏み台を見つけられると、子どもが自分で便座にまたがることができ、子どもを抱き上げなくてもよくなるのでラクになります。
おすすめは、西松屋の「2段ステップ(グレー)」です。二段の階段になっています。
おすすめポイント!
1,098円とお手頃価格なのに、安定感がしっかりあります。
高さもちょうどよいので、便座に子どもがまたがった時に足がしっかりと踏み台につきます。姿勢が安定しますし、ふんばる時も力を入れやすいです。
大きくなってくると、自分でステップをのぼり、一人で便座にまたがることができるようになります。いちいち抱きあげなくてよいので、ラクになりますよ。
デメリットは、階段に幅がないことと一段あたりの高さが子どもにとっては少し高めなこと。安定してのぼれるようになるまでは、落ちないように注意が必要です。
シール
シールは子どものモチベーション維持にかなり役立ちます。「トイレ行ってシール貼ろう!?」と誘うと、すんなりトイレに行ける日もありました。
やる気が出ればどんなシールでもよいのですが、おすすめはダイソーのスタディシール(どうぶつえん)!
おすすめポイント!
①値段がお手頃なこと!
子育てってなにかとお金がかかりますから、100円+税で192枚もシールが入っているのはコスパ最高だと思います。(1シート48枚×4シート入り)
②いろいろな種類の動物があること!
動物や魚の種類は全部で48種類もあります。
「今日はキリンかな」、「パンダあるかなー」と毎回楽しみながら貼れます。
しかも、好奇心旺盛な子どもはこのシールで動物の名前をおぼえられちゃいます。娘はこのシールのおかげでたくさん動物の名前を言えるようになりました。
コスパ良し、種類が多い、勉強にもなるシールです!
ちなみにシール台紙も100円で購入できます。慣れてくると1日に何枚もシールを貼れるので、台紙は多めに購入しておくとよいですよ!
トレパン
うちでは、布のトレパンを使っています。
トレパンはおむつほど吸水しないため、おしっこが漏れるとトレパンやズボンが濡れます。
濡れた感覚が気持ち悪いので、トイレに行こうと思うようになるんです。
うちでは2歳の夏にトレパンを導入しましたが、おむつよりも涼しいのでおむつかぶれなどの心配も軽減できました!
かわいいトレパンを一緒に選べば、「おねえさんパンツ」と言ってモチベーション維持にもつながりますよ!
4.女の子ならでは!おしっこの飛び散り対策と拭き方のポイント
多くのパパにとって女の子のトイレは未知の世界です。
特に、①おしっこの飛び散り ②拭き方
この2つで困っているパパが多いようですので、対策とコツをおすすまします!
おしっこの飛び散り
足を開いていたり、上半身が反っていると下腹部が上を向いてしまい、おしっこをしたときに尿が便器の外へ飛び出てしまいます。
飛び散り対策は、
1 便座の奥の方に座らせること
2 足を閉じること
3 子どもに前傾姿勢をとらせる
この3点を心がけるだけでほとんど飛び散らなくなります。
そもそも、便座の手前に座りすぎていると、おしっこが便器の中に入ってくれません。補助便座の真ん中から、後ろに座らせましょう。
次に、足が開いているとどうしてもおしっこが前に飛び出ます。子どもにとって便座は大きいので、つい足が開きがちになるのですが、ひざとひざをくっつけるように足を閉じて座らせましょう。
最後に、子どもに少し前かがみになってもらいます。子どもは便器の中を足の間からのぞこうとすることがありますが、体が後ろに反ってしまい尿道が上を向いてしまいます。おなかとももをくっつけるように前かがみで座らせましょう。子どもが便器の中ではなく、前を向くように一生懸命気を引きます。
拭き方のコツ
まず、子どもが拭きます。「トントントンって優しく拭くんだよ~」と教えました。
次に大人が仕上げで拭きます。「おしっこの時は前から、うんちの時は後ろ(おしり側)から」
拭きます。うんちのときに前から拭くと、うんちが尿道について感染症などの原因になりえるそうです。
また、太ももの裏やおしりの方まで拭くのがおすすめです。親の予想よりも広範囲が濡れていることがあるので要注意です。
まとめ
いかがでしたか。
トイトレのコツは、深追いしないこと、盛り上げること、ご褒美をほどよくあげることです。
パパにとって謎の多い飛び散りや拭き方についても、理解していただけたと思います!
親のモチベーションは子どものやる気と繋がっています。パパやママが無理せず続けられるといいですね。