妊娠中の奥さんが、急に入院になった!
奥さんの体調が悪く、お医者さんから「安静に」と言われている。
こんな話を聞いたことはありませんか。妊婦さんは身体を大切にしないといけません。
一方で、男性は実際に妊娠するわけではないので、妊娠による身体の変化を直接感じることはできません。「つわり」も「おなかの張り」も実際に経験するわけではないんです。だから、
妊婦健診でも問題ないって言われているし、うちは大丈夫だろう!
病気なわけじゃないから、少しくらい無理することもあるよ~
急に入院なんて、よっぽどならないだろう!
こんな風に考えていませんか?
僕も、こんな風にあまーく考えていました。でも、第二子妊娠中に奥さんが緊急入院しました。
もちろん奥さんやおなかの子どものことも心配でしたが、奥さんの入院中は、仕事、家事、上の子の世話が本当に大変でした。何も準備していなかったことを後悔しました。
この記事では、奥さんの入院で大変だったことと、今からできる事前準備を紹介します!
「備えあれば、憂いなし」ですのでぜひみなさんは準備してくださいね。
5分くらいで読めますので、ぜひ「その時」に備えましょう!
1.〈切迫早産〉妊婦さんの約7人に1人が経験
奥さんが急に入院したといいましたが、理由は「切迫早産」でした。
切迫早産は、早産の一歩手前の状態のことをいいます。おなかの張りや痛みが、規則的かつ頻回におこります。子宮の出口(子宮口)が開き赤ちゃんが出てきそうな状態です。
※早産とは、妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産のことです。
6~7人に1人の妊婦さんが経験するともいわれていて、珍しいものではないようです。入院期間は症状によってさまざまですが、数日の人もいれば長いと3か月以上にわたることもあります。
うちの場合、約2週間の入院を2回繰り返し、合計で25日間の入院でした。
切迫早産になった人がみな早産になるわけではなく、早産は全妊娠の5%に発生します。日本産婦人科学会では、早産の危険性について次のように言っています。
妊娠22週で生まれた場合、早産となりますが赤ちゃんの体重は500 g前後で長期間の新生児医療(新生児集中治療室での治療)が必要となり、また、早く生まれた赤ちゃんほど、後で重篤な障害が出現する可能性が高くなります。最近では、妊娠34週以降の正期産に近い時期の早産であっても、呼吸障害など長期に障害を残すことが報告されています。
日本産婦人科学会ホームページより引用
このように、切迫早産は珍しいものではないようです。また、早産の危険性を考えれば安静にしていなくてはならなかったり、入院が必要になることも納得です。
奥さんが急に入院になっても慌てなくていいように、事前に準備しておきましょう!
2.〈実体験〉大変だったことベスト3&解決策
奥さんが緊急入院してしまい、僕と上の子の二人っきりの生活が突然始まりました。
その時、大変だったことと解決策を紹介します。
1位:上の子の世話
第二子以降の妊娠の場合は、上の子の世話がかなりのウエイトを占めます。ママと過ごすことに慣れていると、突然ママがいなくなったことによって子どもは不安定になります。
夜泣きをしたり、突然ぐずったり・・・一人でなだめなくてはいけないので、体力がかなり必要です。
おすすめの解決方法は、家事を一人でやろうとせず「お手伝い」として上の子と一緒にやることです。
例えばごはんを作る時、子どもがぐずって料理できない!
→ホットプレートなどを出して、子どもと一緒に作りましょう。
子どもをだっこしないといけないから、洗濯が干せない!
→子どもにも一緒に洗濯を干してもらいましょう!
年齢によってできることは違いますし、自分ひとりでやるより時間はかかります。でも、子どもと一緒にやると意外と楽しい面もあります。子どもの成長に気づいたり、効率のよいやり方を見つけたり。
また、繰り返しやることで、子どもはすごいスピードで上達していきます。やり方を覚えれば子どもは戦力になってくれますよ!
2位:仕事の調整
ママが突然入院すると、病院に日用品を届けたりしなくてはならず、休暇を取る必要があるときがあります。また、上の子がいる場合は、子どもの面倒をみなくてはなりません。
急な休みをとることは大変ですが、奥さんの妊娠を職場の人に事前にしっかりと伝えてあると理解が得られやすいです。
詳しくは次の章で説明しています。
3位:食事の準備
家事の中で、毎日欠かすことができないのが食事の準備です。洗濯や掃除は1日くらいしなくても何とかなりますが、食事はそうはいきません。
レトルト食品や冷凍食品に頼りましょう。
詳しくは次の章で説明しています。
3.〈夫用〉奥さん入院の備え
ここまで説明したように、奥さんが入院すると自分の日常生活もガラッと変わります。この章では、具体的に備えておくべきもの、あると便利なものをご紹介します。
①簡易入院セット
奥さんの体調不良で病院に緊急でかかろう!となった場合、最低限これだけは持っていく!というセットを紹介します。他にも必要なものはたくさんありますが、奥さんの苦痛を少しでも和らげられるグッズをまずは持っていくことが大切です。
- 母子健康手帳:これまでの記録が書いてあるので、持っていきましょう。
- バスタオル:クッションがわりにしたり、寒い時に羽織ったり。
嘔吐や破水した時にも使える。 - フェイスタオル:枕にしたり、保冷剤を包むのに使える。
- 下着(1日分):とりあえずの1日分。
- 大きめのビニール袋:嘔吐した時用。
- レジャーシート:破水に備えて座るときに敷く。
- 飲み物:お茶やスポーツドリンクなど。
このセットを玄関などに準備しておけるとよいと思います。でも、これだけなら最悪、奥さんの体調が悪くなってからでも、さっと準備できそうじゃないですか?
必要なものは大げさなものではなくて、意外と日用品なんです。
②病院の電話番号と診察券番号を共有する
病院の電話番号と診察券番号を、事前に奥さんと共有しておきましょう。
体調が悪くなって、病院に行く前にたいていは病院に連絡します。苦しむの奥さんに、「ねぇ、電話番号なんばん?」と聞かなくてもいいように。
ちなみに奥さんの体調不良が昼間とは限りません。夜間用の電話番号や、病院到着後のルートなども確認すれば完璧!
③職場での根回し
会社でまわりの人に、奥さんが妊娠していることを伝えておくことはとても大事です。
奥さんが体調を崩したり入院したりすれば、仕事を休まなくてはならない時もあります。急な休みが必要になる前に、奥さんが妊娠していることを伝えておきましょう。日頃の何気ない会話で、妊娠に関するちょっとしたことを話していたり、先輩社員の経験談を聞いたりというのが、後々自分の状況を理解してもらうのに役立つことがあります。
④レトルト食品など食事の買い置き
とにかく食料を確保しておきましょう!簡単に空腹を満たせるレトルト食品はとっても便利です。
奥さんが入院すれば、仕事、家事、育児に大忙しです。急に自分の負担がどーんと増えます。
家事・育児に熱心なパパは、食事作りも普段通りやろうとがんばりがちです。でも、入院がいつまで続くかはわかりません。切迫早産の場合と長いと3か月以上になる場合もあります。最初に頑張りすぎて、パパが倒れてしまわないよう、無理せずいきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
妊婦さんの急な入院はありえること、そのために必要な準備が理解できたと思います。
上の子の世話、家事、仕事など調整しないといけないことが多く大変ですが、かわいい赤ちゃんが生まれてくることを考えて少しずつ対応していきましょう。
また、事前にできる準備をしっかりしておけば、もしもの時にも負担を少なくすることができます。
事前準備をして、急な対応もできるパパを目指そう!