このページでは、男性が育休を取得した時のデメリットについてまとめました。
そう、時代の流れで男性の育休取得が推奨されていますが、やはりデメリットもあるんです。
この記事を読んで、育休のデメリットについて考えてみましょう。
デメリットを知ったうえで、育休を取れば何かと準備ができますし、やはり育休取得をやめるというのも一つの選択です。
3分程度で読めますので、お付き合いください。
1.キャリアへの影響
育休取得を考えた時に、多くの人が心配する点だと思います。
国は育休を理由に解雇や退職強要、正社員からパートへの契約変更等の不利益な取り扱いを行うことを禁止しています。また、会社側はハラスメントを防止する措置をとることが義務付けられています。
・・・・そうはいっても、実際はどうなの・・・?と思う人もいるかもしれません。
育休を2回とった僕が感じたことは、
仕事を離れている分ブランクができるため、キャリアアップのチャンスを逃す可能性はある。
僕の場合、育休前後で会社からハラスメントはありませんでしたが、育休中は仕事をしていないので僕の評価についてはプラスもマイナスもありません。
会社では定期的に社員に対する評価が行われますが、僕の評価は育休期間を除いた期間で行われました。
また、育休を取得するタイミングは、入社後5~10年目になる人が多いようです。
自分の裁量でできる仕事が増えたり、 責任ある仕事を任されたりする時期かもしれません。
だから、もし育休中に会社で大きなプロジェクトが始まるなど昇進のチャンスがあったとしたら残念ながら逃してしまうことになります・・・
2.収入が減る
育児休業中は、多くの人が減給や無給になりますが「育児休業給付金」がもらえます。
*育児休業給付金の受給資格については詳細は厚生労働省のホームページで確認できます。
ざっくりいうと、税金がひかれる前の「給与」の2/3がもらえます。
計算式は、育児休業給付金=休業開始時賃金日額×支給日数×67%です。
例えば月々の給与が30万の人は、育児休業給付金を約20万円もらえます。
ちなみに、働いていたら諸々の税金が引かれて、手取りは24万円くらいになります。
つまり育児休業給付金では、手取りの約8割もらえることになります。
注意!
育休開始から180日間は約2/3の67%ですが、7か月め~12か月めは50%になります!
仕事を全くしていないのに、今までの手取りの8割くらいお金がもらえるってすごいことだと僕は思います。
3.引き継ぎが大変
人事異動などを経験した方は、引き継ぎの経験があるかと思います。
ただ、育休の引き継ぎの特徴は、「いつから休みが始まるかはっきりわからない」ところです。
出産予定日から育休をとろうと考えている人は多いと思います。
しかし、出産予定日=出生日ではありません。予定日より早く生まる子もいれば、遅く生まれる子もいます。
予定日より遅れて生まれてきた場合は、出産予定日から育休を始められます。
一方で、予定日より早く赤ちゃんが生まれた場合、出生日から育休が始まります。
でも、赤ちゃんがいつ生まれてくるかは誰にもわかりません。
育休開始日がわからないと、仕事の引き継ぎはとてもやりづらいです。
引き継ぎが不十分だと、残された人はとても大変な思いをすることになります。僕は、同僚が育休をとった時、仕事を「引き継ぐ側」を経験しましたが引き継ぎが不十分だったため、むちゃくちゃ残業が増えました。
育休自体は素晴らしいものだと思いますが、残された人の仕事量への影響はあると感じました。
4.周りの人の理解を得るのが大変
令和3年度、男性の育児休業取得率は13.97%でした。まだまだ男性で育休を取る人は少なく、皆さんが会社で初めての取得というケースもあるかもしれません。
社内の制度的にも、心理的にもハードルがあることはよくわかります。
僕も、育休を取りたいと上司に言った時は、なんて言われるかとドキドキしていました。
育児をしたいと思う気持ちは父親として当たり前のことだとも思いますが、会社の人やお客さんから育休取得に好意的に見てもらえるとは限らないのが現状です。
まとめ
育休取得のデメリットをご紹介しました。
キャリアへの影響、収入面への懸念、会社の人やお客さんの反応など育休取得をためらう気持ちはわかります。だから、この記事を読んで、やっぱり育休とるのやめるのも一つの選択だと思います。
ただ、僕は育休を2回取得し、家族と過ごす時間の大切さを実感しました。育休取得までに壁はありますが、乗り越えられるものもあります。
育休について知り、考えたうえで後悔しない選択をできたらと僕は思うのです。